「リスナーの環境を想定する」

リスナーはどのようなスピーカー・ヘッドホンで聴くでしょうか?
モニター用のスピーカー・ヘッドホンを使用してる人ばかりではないでしょう。
安価な環境から、音楽用の整った環境、モニター向け環境までいろいろあるでしょう。(再生する音量も違うでしょう)
理想としては、全ての環境で確認、それらの聞こえ方の差が少なく、伝えたい音の再現も出来ていることです。
高級なモニター環境を用意しなくても、できる限り、様々な視聴環境で聴くことからはじめましょう。

「モニター向け環境とは?」

まずはモニター向けとして販売されているスピーカー・ヘッドホンの特徴として、非常にフラットというのがあります。
周波数特性にくせがなく、どの周波数帯においてもきちんと聞こえてくるように設計されてます。
また、音像・定位・分離・奥行などの確認がしやすく、音の編集や確認に特化しています。
一般的には音楽鑑賞には向かないとされてます。

「モニター環境の具体例」

●ヘッドホン

まず、モニター環境を構築するのであれば、比較的安価なヘッドホンからでしょう。
国内外各社から様々なモニターヘッドホンが出てますが、有名な機種なら家電量販店・楽器店などで視聴できるものが多いです。
装着感もモニターするうえで大事なので確認する方が良いでしょう。
SONY MDR-CD900STが日本において、代表的なモニターヘッドホンです。

●スピーカー

モニタースピーカーですが、こだわると電源・配線・配置などにも気をつけなければなりません。
それに関しては、その他サイトや書籍に任せるところとして、初級編としては以下のようなものに挑戦しましょう。
できるものだけやってみるとよいでしょう。

「リスナーを頂点とした二等辺三角形(二等辺の長さの方が長い)を作る」
「ツイーターが耳の高さに来るように調整」
「スピーカーの間隔は肩をかすめる程度、離れている場合はスピーカーを内振りにする」
「スピーカーの後ろを50cm以上離す(余計な低音を減らすため)」
「インシュレーターを下に置いて、余計な振動を吸収させる」
「部屋の共振などに注意、反射音も家具や吸音素材で対策する」

日本においての代表的なモニタースピーカーとしてはYAMAHAのものでしょう。
型番としては、NS-10M(生産終了)、MSP5 STUDIOなど。

●スピーカーシミュレート機能内蔵ヘッドフォンアンプ、モニター環境シミュレーター

Focusrite VRM BOX(IF)や、beyerdynamic Virtual Studio、Dotec-Audio DeeSpeaker(無料プラグイン)。
これらと、モニターヘッドホンがあれば、(モニター)スピーカーの環境を再現できるというもので、モニタースピーカーを持ってない、鳴らせないという環境の人は一度試してみるのもいいかもしれません。
価格もモニター環境を整えるとしては、一万円以下となっており、導入しやすいのではないでしょうか。
気になる方は調べてみてください。